監督だより

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~精神科医のアーヴェン・D・ヤーロムのがんの末期患者に関するある報告書より~

 「真正面から死と向き合えば、多くの患者は病気にかかる前よりも、自分の有り方をしっかり意識するようになる。多くの患者が『人生に対する考え方が劇的に変化した』と報告している。
 つまらないことで大騒ぎしなくなり、自制心を身につけ、やりたくないことをするのをやめ、家族や近しい友人たちともっと心を開いて話し合うようになる。未来や過 去ではなく、完全にいまを生きるようになる。ささいな物事には関心がなくなる一方、すべての存在に心から感謝する気持ちが生まれてくる。季節の移り変わり、落葉、春の息吹、そして人の愛。患者たちが次のように言うのを、私たちは何度聞いたことか。『どうしていままでわからなかったのでしょう。ガンになって初めて、人生が どんなにすばらしいか、そしてどんなふうに一瞬一瞬を大切にしていけばいいかがわ かるなんて…』」          
                              
 人は死に直面して初めて、懸命に人生を生きるようになるということを示すこの論文の中でも最も印象に残ったのは、死の宣告を受ける以前も、その人たちは同じ知恵と能力をもっていたということです。
 彼らは病気になる以前も、同じように人生への問いと答えをもち、同じ知的能力と感情をもっていたのです。
 病気になって初めてモーゼから十戎を授かったわけではありませんし、ギリシアの賢人から人生の秘訣を聞いたわけでもありません。頭脳や精神を強化する注射を打たれたわけでもありませんし、画期的な自己啓発本を読んだわけでもありません。

以前から持っていた力で、彼らの人生は変わったのです。それまでは、これだけでは幸せになるには不十分だと思っていた力です。また、新しい知識を身につけたのではなく、いままでずっと知っていたことにはっきりと気づいただけです。それまでは、ただそれだけを無視したり、気にかけていなかっただけのことなのです。                  
                           
 あなたは自分の中での優先度を見直させるような体験をしたことがありますか。そ の体験によって新しく得た洞察や知恵を実行に移しましたか。                  
        
 あなたは今110歳です。先日タイムマシンが発明され、それを使う最初の人間のひとりに選ばれました。経験豊かな人生の知恵を持ったまま、あなたは過去にもどり、若く経験不足の自分自身と15分間過ごすことになりました。あなたは、若いあなた自身に何を伝えますか。どんなアドバイスをしますか。
 現時点ではじめられることを若いときの自分にアドバイスをしてみてください。アドバイスしてもらったことは、できるだけ習慣化して実行しましょう。                
 
「80歳で生まれて徐々に18歳になっていくことができれば人生は無限に幸福となるだろう」 by マーク・トウェイン      
                           
 以上で今回のレッスンを終了しますが、いかがでしょうか。私たちが普段いかに平和ボケ幸福ボケしていて、いいかげんに考え行動をしているのかを改めて見つめ直すべきではありませんか。身勝手、言い訳、人のせいはもうやめましょう。 
今が未来を作るわけで、大切なのは過去でも未来でもありません。
今を必死に生き抜くことです。
                        
 「やるなら今しかねえ!」  

令和元年度(2019年度)No.74 東蹴会だより 部員紹介号 掲載より

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